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人生100年時代の歯科治療戦略② セラミック編 ― 状況に応じた素材の選び方
セラミックという言葉から連想されるもの
「セラミック治療」と聞くと、白くてきれいな被せ物、という漠然としたイメージを持つ方が多いかもしれません。
確かに見た目の美しさはセラミックの大きな魅力ですが、それだけではありません。
人生100年時代を見据えたとき、セラミックは 機能性・耐久性・生体適合性 に優れた非常に有効なマテリアルです。
ただし、一口にセラミックといっても種類があり、それぞれの特性や適応は異なります。
当院で使用する主な3種類のセラミック
当院では、患者さんのお口の状態に合わせて ジルコニア・二ケイ酸リチウム・メタルセラミッククラウン の3種類を使い分けています。
1. ジルコニア
- 特徴:非常に高い強度と優れた清掃性
- 適応症例:
- エナメル質がすでに失われている方
- 古い被せ物が入っている方
- インプラント治療の上部構造
ジルコニアは単一の素材で割れにくく、長期的に安定しやすいのが魅力です。
2. 二ケイ酸リチウム(e.maxやLiSi)
- 特徴:透明感と審美性に優れ、接着技術を応用することで歯を補強できる
- 適応症例:
- 小さな詰め物(インレー)
- 歯が部分的に割れているが、まだエナメル質が残っている場合
歯にしっかり接着させることで、残っている天然歯を生かしながら補強できます。
3. メタルセラミッククラウン
- 特徴:金属の強度とセラミックの審美性を併せ持つ
- 適応症例:
- 歯の残存量が少ない場合
- 歯がぐらつき、複数本を「連結」して支える必要がある場合
最新素材が増えてきた現在でも、難しい症例ではメタルセラミックが有効な場面があります。
セラミック治療で大切なこと
セラミックは素材の選択だけでなく、歯の削り方・接着の方法・お口全体の診断 が重要です。
- エナメル質をできるだけ温存すること
- ラバーダム防湿を徹底して接着力を最大化すること
- お口全体のかみ合わせや残存歯の状態を考慮すること
これらを組み合わせることで、セラミックの特性を十分に発揮でき、長期的な維持と安定につながります。
まとめ
セラミックは単なる「白い被せ物」ではなく、状況に応じて最適な素材を選ぶことで、
- 見た目の美しさ
- 機能性
- 長期的な安定
を実現できる治療です。
- 強度に優れたジルコニア
- 歯を補強できる二ケイ酸リチウム
- 支台が限られる場合に有効なメタルセラミック
それぞれの特徴を理解し、患者さん一人ひとりに合った選択をすることが「人生100年時代」の歯科治療には欠かせません。
お口の状況やご希望に応じて最適なプランをご提案しますので、気になる方はぜひご相談ください。