噛み合わせで上の歯が前に出る|出っ歯(上顎前突)の原因と、早く関わる価値
桜新町の歯科医師が解説|こもり歯科クリニック 院長 小森真樹(臨床歴19年・日本顎咬合学会 指導医)
上の前歯が前に出ている状態は、上顎前突、いわゆる出っ歯と呼ばれます。見た目を気にされる方が多い一方で、私が強くお伝えしたいのは、こうした噛み合わせは、できるだけ早く——とくにお子さんであれば成長期に関わることに、大きな価値があるということです。この記事では、出っ歯の原因と、早く関わる意味をお伝えします。
上の歯が前に出る主な原因
- 上下の顎の骨の、大きさやバランス
- 歯の傾きや、生えてくる位置
- 指しゃぶりや口呼吸、舌の癖といった習慣
とくにお子さんの場合、指しゃぶりや口呼吸といった日常の習慣が、歯や顎の成長に影響していることがあります。原因が骨格にあるのか、歯の傾きにあるのか、習慣にあるのかによって、対応は変わってきます。
出っ歯が与える影響
前歯の突出は、見た目の印象だけでなく、前歯で噛み切りにくい、口が閉じにくく口が乾きやすい、といった機能面の影響につながることがあります。見た目と機能の両面に関わるのが、この噛み合わせの特徴です。
治療の考え方
歯の傾きが主な場合
矯正によって歯の位置を整えます。
骨格が関わる場合
顎の成長やバランスが関わる場合は、状態に応じた対応が検討されます。とくに成長期であれば、顎の成長そのものを利用できる可能性があります。
私が「子どものうちから」にこだわる理由
私は、お子さんの噛み合わせに積極的に関わるようにしています。それは、成長期にしかできないことがあるからです。顎が成長している時期であれば、その成長を味方につけて、よりシンプルな方法で整えられる可能性があります。大人になってから対応するより、子どものうちに関わるほうが、本人の負担も将来の治療も小さくできることが多いのです。究極の歯科医療とは、大がかりな治療を必要としない状態を、早いうちからつくることだと私は信じています。
気になるときは、年齢を問わず相談を
もちろん、大人になってから整えることも可能です。お子さんの歯ならびが気になる方も、ご自身の前歯が気になる方も、まずは原因を確かめるところから始めましょう。歯科でのご相談をおすすめします。