歯並びの悩みを「歯だけ」で見ない ― 変わらない考えと、いま実践していること【桜新町の歯科医師・院長が解説】
このブログでは、これまで繰り返し同じことを書いてきました。健康と美しさは同じ方向を向いていること。歯並びは「お顔」の一部であること。そして、歯並びの悩みを「矯正だけ」で解決しようとしないこと。
これらは流行で言っているのではなく、私が長く治療の現場で確かめ、一度も変えていない考え方です。そして今、デジタルの技術がそろったことで、その考えを一人ひとりの患者さんに、より正確に、そして現在進行形で実践できる段階に来ました。この記事は、その「現在地」の話です。
歯並びは「歯だけ」の問題ではない
以前、歯並びを治すと顔が変わる、スマイルデザインとは何かという記事で書いたとおり、前歯の位置や形は、笑ったときの口元、そしてお顔全体の印象と切り離せません。歯だけを見て整えても、お顔と調和していなければ意味がないのです。
だから当院は、まず お顔から診ます。初診でお顔の写真と口腔内のデジタルデータ(スキャン)を取得し、お顔を基準に診断します。これは以前から大切にしてきた考えを、今、機器の力で実際の手順に落とし込んだものです。
矯正で「変えられるもの」と「変えられないもの」
ここが治療の質を分けます。
- 矯正で変えられるのは、歯の 位置と角度。
- 矯正では変えられないのが、歯の 色と形 です。
色や形を整えるのは、コンポジットレジン(歯科用樹脂)や薄いセラミックの仕事です(銀歯を全部セラミックに変えたい方へでも触れています)。つまり「矯正だけ」ですべてを解決しようとすると、本来動かす必要のない歯まで動かすことになり、時間も負担も大きくなりがちです。問題は特定の医院や装置ではなく、「歯並びはすべて矯正で解決する」という発想そのもの にあります。
大切なのは「手段」ではなく「判断」
私が大事にしているのは、「全部やる」ことでも「とにかく安く済ませる」ことでもありません。その方にとって本当に必要な分を見極める ことです。
たとえば、ある歯は薄いセラミックで形を整え、別の一本だけをマウスピースで動かす。こうして手段を組み合わせれば、矯正だけで追いかけるより、少ない介入で、自然で調和した仕上がりを目指せます。全体を診ますが、必要のないことまではしません。
だから、「結果を先に」お見せできます
当院の特徴は、治療を始める前に、仕上がりを見て・確かめていただける ことです。お顔を基準にしたシミュレーションを画面でご確認いただき、さらにそれを再現したプリント模型(モックアップ)もご用意できます。
これらのデジタル機器を、外部のラボではなく 院長である私自身が院内で操作している ため、診断とシミュレーションをその日、あるいは次回のご来院時にお見せできます。「やってみてから不安になる」のではなく、「納得してから始める」ための仕組みです。
※ シミュレーションは治療前の「予測」であり、結果を保証するものではありません。
院内で作るから、「必要な分だけ」を適正価格で
マウスピースを院内で設計・製作しているため、外部委託の中間コストがかかりません。だからこそ「一〜二本だけ」といった小さな治療も、適正な価格でお引き受けできます。
当院は安売りはしませんが、必要のない治療はおすすめしません。保険でできることは保険で行い、自由診療は本当に価値のあるところにだけご提案する——この考えも、100万円を美容医療に使う前に考えてほしいことで書いたものと一本につながっています。費用の目安は料金表をご覧ください。
変わらないからこそ、いまできること
ここまでの考えは、何年も変えていません。変えていないからこそ、デジタルという新しい力が加わったときに、それを一つの形に統合して、実際の患者さんに適用できるのだと思っています。
「前歯のここだけ」「一本だけ」——そんな小さなお悩みこそ、手段の見極めが効きます。以前矯正をされた方、もう歳だからとあきらめていた方も、まずはご相談ください(年齢を重ねてからの歯並びと噛み合わせについてはこちらでも書いています)。
まずは「仕上がりを見てから」決めませんか
当院では、お顔を基準にしたシミュレーションで、治療前に仕上がりのイメージをご確認いただけます。無料相談を受け付けています。お気軽にご相談ください。
WEB予約はこちら | お電話:03-6809-8086(受付 9:00〜13:00/14:00〜18:00) |
本記事は当院の治療方針に基づく一般的な説明です。治療内容・費用・リスクは個々の診断により異なります。