昔矯正したのに歯並びが戻ってきた方へ ― 後戻りを「最小限」で立て直すという考え方【桜新町の歯科医師が解説】
「若い頃にきちんと矯正したのに、いつの間にか前歯が少しずつ戻ってきた」——こうしたご相談は、とても多いものです。せっかく時間とお金をかけたのに、とがっかりされる方もいます。でも、後戻りは決して珍しいことではありませんし、立て直す方法もあります。
後戻りは、なぜ起きるのか
矯正で整えた歯並びは、何もしなければ少しずつ元へ戻ろうとする性質があります。これを防ぐのが**保定(リテーナー)**ですが、保定が十分でなかったり、年齢とともに歯やお口が変化したりすることで、わずかに戻ってしまうことがあります。
つまり後戻りは「失敗」ではなく、起こりうる自然な変化です。大切なのは、戻ってしまったあとにどう立て直すかです。
「もう一度、全部やり直し」とは限らない
後戻りというと「また何年もかけて、全体をやり直すのか」と身構える方が多いのですが、多くの場合そうではありません。戻っているのが前歯の一部であれば、その必要な分だけを、最小限で整え直すことができます。
当院では、お顔を基準に全体を診たうえで、「どこを、どの方法で立て直すか」を見極めます(当院の矯正に対する考え方)/前歯の小さな段差の記事)。歯を動かすべきところは少しだけ動かし、形で整えられるところはセラミックなどで整える。手段を組み合わせれば、負担も費用も抑えて立て直せることが少なくありません。
立て直したあとは、「戻さない」ことまでセットで
そしてもう一つ大事なのが、立て直したあとにまた戻さないための保定です。ここを抜きにして、また安易に動かすだけでは、同じことを繰り返してしまいます。整えることと、保つこと。両方をセットで考えるのが当院の方針です。
わずかな戻りこそ、早めにご相談を
戻りが小さいうちのほうが、立て直しも小さく済みます。「少し気になる」くらいの段階で、一度ご相談ください。治療前に仕上がりのイメージもご確認いただけます。以前矯正された方も、どうぞお気軽に。
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本記事は当院の治療方針に基づく一般的な説明です。治療内容・費用・リスクは個々の診断により異なります。